目的別推し本

ほっこりしたいとき、キュンとしたいとき、ドキドキしたいとき。皆さんはどんな時に本を読みますか?目的別に推し本(オススメの本)を紹介しますので、参考にしていただけると嬉しいです。

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【おすすめミステリ】緋色の囁き|感想・レビュー・評価―お嬢様学校で起こった惨事!名家に秘められた恐ろしい真実とは

緋色の囁き 綾辻行人

 

 綾辻行人さんといえば、「館シリーズ」と答える人が多いかもしれません。

 もうひとつ忘れてはいけないシリーズ。

 それが「囁きシリーズ」です。

 館シリーズはミステリ色が強いシリーズで、囁きシリーズはそこにサスペンス・ホラー要素を加えた作風になっています。

 シリーズといっても、3冊ある作品に連続性は無く、どれから読んでも大丈夫。

 共通性があるとすれば、「過去の記憶」

 あなたは自分の過去の記憶を疑ったことがありますか?

 あなたのその記憶は、確かなものなのでしょうか?

 あなたのその記憶は、本当にあなたのものなのでしょうか……?

 この作品、怖いです。

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以下、裏表紙より引用

 

「私は魔女なの」謎の言葉を残したまま一人の女生徒が寮の「開かずの間」で焼死した。その夜から次々と起こる級友たちの惨殺事件に名門女学園は恐怖と狂乱に包まれる。創立者の血をひく転校生冴子は心の奥底から湧きおこってくる”囁き”に自分が殺人鬼ではないかと恐怖におののく。「囁き」シリーズ登場!!

 

 

誰が正気で誰が狂気なのか

 

 主人公冴子は都会から全寮制の女子高へと転校してきた二年生です。

 物語は基本的に冴子の視点で語られるのですが、その冴子の思考がどこかおかしい。

 「赤い」色に対して多少過剰に反応したり、「クリスマス」について定かではない記憶を持っていたり。

 そして、転校して幾日もたたず、彼女と寮で同室となった女生徒が焼死するところから物語は動き出します。

 数日後、また、彼女に関わった別の生徒が惨殺される……そしてまた……。

 果たして冴子は正気なのか、それとも……??

 

 

美しさと恐ろしさの物語

 

 この本の舞台は、非常に校則の厳しいお嬢様学校。

 その厳しさは異常で、拘束や体罰は当り前なのです。(刊行されたのが1988年なので、時代的背景もあるでしょう) 

 そんな中で日常をおくる生徒たちの中にも、少しずつ歪みが見え隠れしています。

 美しい女生徒たち、そこに隠れ住む恐怖。

 これが作品のテーマとなっています。

 もうひとつ、最後まで文章内では明かされない伏線があります。

 明らかにわざと、回収していません。

 つまり、私たちが読めば、私たち自身で理解できるような伏線になっています。

 巧妙ですよね。

 そしてその伏線こそ、最後の最後に読者を恐怖に陥れます。

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「あ、こういうことだったのね。ふーん……え? ってことは……え? 怖っ」

 となります。

 

 余談ですが、精巧に作られすぎた人形は、私たちに恐怖を与える存在となるそうです。

 この小説、私が手に取ったのは講談社文庫のものなのですが、この表紙がまた怖い。

 天野可淡さんという人形作家が作った人形。その写真が、表紙に使われているのです。

 読了した今、確かにこの表紙は内容の雰囲気を良く表していると感じます。

 

 

まとめ

 

 サスペンス色の強い作品です。

 ガチガチのミステリが読みたいという方には、少しズレた印象を与えるかもしれません。

 それでもご安心ください。

 著者は綾辻さんです。

 あなたを退屈させることはありません。

 独特の叙述的な部分だってしっかりあります。

 今回この緋色の囁きをおすすめしたい読者層は……

 綾辻行人さんが好きな方。

 サスペンスやホラーが好きな方です。

 一人の夜に読むことはおすすめできませんが……。

 

緋色の囁き 講談社文庫 綾辻行人

amazon 楽天ブックス

 

最後に

 

 最後まで読んでくださりありがとうございます。

 今日のオススメ本、いかがでしたか?

 こんな時に読む本をお勧めしてほしい。などあれば、コメント等でお知らせください。私、とても喜びます。

 読んだ感想などお聞かせいただければ、これもまた、とてもうれしいです。

 ぜひ私と、読書体験を共有しましょう。

 

 

目的別推しBON度

ミステリ:★★★☆☆ 3

怖い……:★★★★☆ 4

 

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