読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

目的別推し本

ほっこりしたいとき、キュンとしたいとき、ドキドキしたいとき。皆さんはどんな時に本を読みますか?目的別に推し本(オススメの本)を紹介しますので、参考にしていただけると嬉しいです。

SPONSORED LINK

マイ国家:星新一|感想・レビュー・評価【おすすめ小説】暖かい部屋で、ウイスキーをちびちびやりながら読みたい本

笑える本 小説 ミステリ SF

『マイ国家:星新一』 ショートショートは贅沢に読める

 

 ショートショートと言われる小説のジャンルをご存知でしょうか。

 短編集は、1冊の本に大体4~6程度の物語が含まれています。

 この本、マイ国家は、31の物語が集まってできています。

 かといってページ数が多いわけではなく、1つの話はとても短い。

 1番短い話は、ほんの2ページで終わってしまいます。

 長くとも20ページ前後でしょうか。

 これをショートショートと言います。

 さて、日本でショートショートの名手と言えば、この星新一さんです。

 「ボッコちゃん」はじめ、数々の作品を世に送り出してきました。

 その中の一つ、「マイ国家」。これをご紹介します。

f:id:macchahiko:20160524172253p:plain

以下、裏表紙から引用

 

マイホームを”マイ国家”として独立宣言した男がいた。訪れた銀行外勤係は、不法侵入・スパイ容疑で、たちまち逮捕。犯罪か? 狂気か?

――世間の常識や通念を、新鮮奇抜な発想でくつがえし、一見平和な文明社会にひそむ恐怖と幻想を、冴えた皮肉とユーモアでとらえたショートショート31編。卓抜なアイディアとプロットを縦横に織りなして、夢の飛翔へと誘う魔法のカーペット。

 

 

洋酒にとても合う本

 

 いくらゆっくり読んだとして、1編の物語を読み終えるのに、30分以上はかからない。

 するりと読み終われば、また全く違う味わいの物語を楽しめる。

 なにかに似ていると思いながら読んだのですが、酒のつまみでした。

 私はワインが好きでよく飲むのですが、やはりお供に数種類のアテがあると嬉しい。

 カプレーゼをつまみ、サーモンのマリネをつつき、数種のチーズを生ハムに巻く。

 昼間からよだれが出てきました。

 この本もそうですが、星新一さんのショートショートは、そういった性質を持っています。

 ゆったりと椅子に腰かけ、サイドテーブルにはウイスキーと氷の入ったグラスを用意してください。

 そしてじっくり、かみしめるようにしながら1つずつページをめくっていく。

 これが、「マイ国家」、最高の楽しみ方です。

 

 実際にどんな内容の物語が含まれているのか、少しだけ、紹介していきましょう。

 

 

 飛び抜けた特技で出世する男

 

 毎日、朝起きれずに遅刻する。

 仕事も真面目にやらない。

 自分で昇進したいなどという気概もない。

 そんな男ですが、1つだけ特技というか、生きがいがあります。

 「いいわけ」。それこそ彼が持っている才能の全て。

 朝、遅刻して会社に行くと、もちろん課長から呼び出されます。

 もうこうなってしまった時点で彼の独壇場。

 いいわけにいいわけを重ね、最終的には課長を笑顔にしてしまいます。

 次の日、その次の日も、毎日毎日遅刻をします。

 もちろん課長は怒ります。

「もう二度と遅刻はしないと言ったじゃないか」

 しかし、結局最後は笑顔で許してしまう。

 それほど一つ一つのいいわけの質が高く、また二度と同じいいわけをすることなく物事をおさめてしまう。

 このいいわけの才能が、彼にいくつかの転機をもたらすのですが……。

 

「いいわけ幸兵衛」

 

 どうですか。お酒を片手に読みたくなってはきませんか?

 

 

料理立国の秘密

 

 国土は狭く、これといった観光地もない。

 そんな「国」なのですが、とにかく料理が旨い。

f:id:macchahiko:20160607170310j:plain

 ふらりと入った街のレストランでさえ絶品料理を食べることができる。

 その秘訣を知ろうと、数々の人々が尋ねます。どうしてこんなに旨いのか。

 しかし誰に聞いても上品にはぐらかされるだけ。

 諦めきれない他の国の指導者たちは、ついにスパイを送り込むことに決めます。

 スパイはその国のレストランにうまくもぐりこんで、その秘密を探るのです。

 その秘密が国王の住まう城内にあると知ったスパイは……。

 

「国家機密」

 

 

まとめ

 

 以上、簡単なストーリー紹介でしたが、いかがでしたか。

 私が個人的に好きだったのは、本のタイトルにもなった「マイ国家」と、上記2つの「いいわけ幸兵衛」、「国家機密」です。

 ほとんどの物語は完全に独立しているので、全く違う雰囲気の話を少しずつ味わうことができます。

 皆さんも休日、洋酒とともに、ショートショートを味わってみてはどうでしょう。

 

マイ国家 新潮社 星新一

amazon 楽天ブックス

 

最後に

 

 こんな時に読む本をお勧めしてほしい。などあれば、コメント等でお知らせください。私、とても喜びます。

 読んだ感想などお聞かせいただければ、これもまた、とてもうれしいです。

 ぜひ私と、読書体験を共有しましょう。

 

 

目的別おすすめ度

笑える本:★★★☆☆ 3

ドキドキしたい時に読む本:★★★☆☆ 3

 

関連記事

この本が気になったあなたにおすすめの4冊

星新一さんの作品も収録:暴走する正義

www.oshibon.net

 おすすめSF小説:ALL YOU NEED IS KILL|桜坂洋

www.oshibon.net

 母から娘へつなぐ記憶:おもいでエマノン|梶尾真治

www.oshibon.net

 イチオシ宇宙の本:眠れなくなる宇宙のはなし|佐藤勝彦

www.oshibon.net

 

次の記事を読む

【オススメ本】日本人はなぜ戦争へと向かったのか上|感想・レビュー・評価 - 目的別推し本

前の記事を読む

私について - 目的別推し本

 

広告を非表示にする